小説(テニプリ)

□シャボンと君(R15)
1ページ/3ページ

「な〜不二ぃ、これ、何の香り?」
体を洗おうと浴槽を出た英二が、僕に訊く。
彼がくんくんと匂いを嗅いでいるのは、姉さんのボディーソープだ。
「シトラス系じゃないかな?姉さん、最近そういうのに凝ってるみたいだから」
「そうなんだ。いい香り。な、使ってもいい?」
英二の濡れた顔が、ずいっと僕に近付く。
跳ねている髪を下ろした、いつもと違う顔。
「1回分使った位なら姉さんも嫌な顔しないだろうし、いいと思うよ」
僕は微笑んだ。
「やった、サンキュー!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ