小説(テニプリ)

□最強の彼。
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「絶っっ対嫌だからなッ!」
「まぁまぁ英二。入らないとわからないじゃない?」
青学テニス部員の夏休みは短い。
その夏休みを利用して遊園地にやって来た俺と不二。
でも、いきなり揉めている。
その理由は――お化け屋敷に入ろう、と不二が言いだした事だ。
この遊園地のお化け屋敷は、行った奴らの話を聞いても、ネットの口コミを見ても、「とにかく怖い」と評判なのだ。
しかも入り口前の「小さなお子様や妊娠中の方、心臓の弱い方は御遠慮下さい」の案内が、一層の恐怖感を煽っている。
――そんなにヤバイのかよ…。
「大丈夫だよ、英二」
不二が俺に顔をちかづけて笑う。
「どんなお化けが出ても、僕が守ってあげるから」
「……」
こうして俺は、まんまとお化け屋敷に入る事になった。
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