小説(鋼)

□泣き出した女と虚無感(R18)
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それは、甘い飴を舐める行為に似ている。
舌の上で転がし、温めているうちに消え、空っぽの口の中には甘い後味だけが残っている。
しかし、欲に麻酔をかけることはできず、二つ目、三つ目と飴を舐めていく。
そう、今日も――。
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