小説(鋼)

□羽化(R18)
2ページ/4ページ

リンはランファンの衣服を、一枚ずつ順番に剥がしていった。黒装束の下に秘められていた白い肌が露わになってゆく。こんなに白かったのか――と、リンは思った。
「あ…っ」
リンにぎゅっと抱かれ、ランファンが軋んだ声を発した。普段の臣下の声とは、かけ離れた声。その声を聞く事が出来るのは自分だけだという事実に、リンは優越感を覚えた。
優越感に比例する様に胸の中で育ってゆく独占欲に突き動かされ、リンはランファンの乳房を武骨な手つきで強く揉み、何度もそこに噛み付く様にくちづけ、舌先でくすぐる。
ランファンは唇を噛んで堪えようとしていたが、最早不可能な様だ。彼女の喉からは、艶めいた喘ぎが絞り出される。
「…ッ!」
ランファンがビクンと反応した。リンの指先が蕾に触れたのだ。リンの指先は溢れてくる愛液を集める様にそこをくすぐり、掻き回す。
本能なのかも知れない、とリンは思った。女との交わりは初めてであったが、愛情と欲情が自分を動かしている様に感じられた。
「あぁ…あ、ん…ッ…」
ランファンの唇からは上ずった声が漏れてくる。リンは、この声をもっと上ずらせたくなった。
リンに刺激されたランファンの蕾は、十分な愛液で満たされていた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ