雷の煌めき

□クリスマスブレイク!
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「「お邪魔します。」」
豪炎寺と鬼道が声を揃えた。
「いらっしゃい」
台所から円堂の母親が顔を出す。
「ご飯できてるから手洗ってらっしゃい。」
「はーい。」
「ちゃんと石鹸つけて洗うのよ?」
円堂に、母親が念押しした。
「わかってるって!」二人がいるのに、と拗ねたような表情をする。
「二人とも、こっち。俺の部屋に荷物置いて。」
階段の前から、円堂が呼んだ。



「よかったのか?家の方のクリスマスパーティー…」
荷物を下ろしながら円堂が尋ねた。
「別にいい。窮屈だしな…」
鬼道が学ランを脱ぎながら答える。
「夕香がいないパーティーなんて参加意義などない。」
きっぱりと豪炎寺が言い切った。
「…お前らしいな。」
鬼道が言い、円堂は苦笑する。
「ならよかった。二人とクリスマスを過ごせるなんて、嬉しい。」
いつもの、満面の笑みで円堂が笑う。
((かわいい…))
来てよかった、と二人は胸の中で思い、愛しむような微笑みを返した。





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