蒼水の零
□始まりの零
3ページ/4ページ
「そんなでけぇ声出さなくても今日も一日頑張って泳いでますよ。今日はね……」頭の中でそうやって呟いてみた…
その瞬間最後のターンに入った。
彼の名は氷室悠哉。小学校の時から水泳をしてきた為か、髪の毛が栗色に染まっており、キリッとした目と口が特徴的である。
そのせいか、知らない人が彼の真顔を見ると、怖がって視線も逸らしてしまうほどだ。
身長は170ぐらいであり、声は見た目と違ってそこまで低くはない…
面倒くさがりで、飽きっぽい。
でも楽しい何かを探し続けている。
でも結局何も見つからない。
そんな毎日を送っていた……
「よし、ラストスパートだ!」
彼はダントツで1位であった。