蒼水の零

□始まりの零
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「そんなでけぇ声出さなくても今日も一日頑張って泳いでますよ。今日はね……」頭の中でそうやって呟いてみた…

その瞬間最後のターンに入った。

彼の名は氷室悠哉。小学校の時から水泳をしてきた為か、髪の毛が栗色に染まっており、キリッとした目と口が特徴的である。

そのせいか、知らない人が彼の真顔を見ると、怖がって視線も逸らしてしまうほどだ。

身長は170ぐらいであり、声は見た目と違ってそこまで低くはない…

面倒くさがりで、飽きっぽい。
でも楽しい何かを探し続けている。
でも結局何も見つからない。
そんな毎日を送っていた……

「よし、ラストスパートだ!」
彼はダントツで1位であった。
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