蒼水の零

□アスファルトに咲く恋桜
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「う〜〜ん。」

ソファーの上で伸びをしながら情けない声を出す。

時計を見ると9時半……

「9時半かぁ〜……ん!?…明…るい?」
やっと気付いた。

今日はもう明日だ。
ん!? 今日は今日だ!!

………とりあえずいつの間にか日付が変わっていた。

ということは12時間を軽く越えるほど寝ていたということか。

「こうしちゃいられないな!!早く行かないと。」

悠哉はそう言ってパンを片手に約束の場所へと歩き出す。

実際は体が悲鳴をあげているのだが、なぜか清々しく、その足は軽やかであった。
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