スマブラX小説2

□迫る恐怖。立ち向かう勇気

ある日の昼過ぎ頃、スマブラ館では公式戦が行われていた



ストック3で切り札のみの終点。対戦メンバーは、ルイージ・ソニック・ゼルダ・ウルフの四人。しかしルイージは既に脱落。ウルフが圧倒的に押しており50%ほど食らっているが未だに倒されていない



ゼルダは上手く攻撃をすりぬけ現在ストック2でとどまっている。ソニックはウルフに積極的に攻撃するも返り討ちにばかりあい、ストック1で100%ダメージと崖っぷち状態








ソニック「せやっ!(下スマ)」


ウルフ「見え見えなんだよ(小ジャンプから空前)」



ズシャ!



ソニック「アゥチ!?」


ゼルダ「(今は下手に手は出せませんね…。様子を見て行動しましょうか)」



ウルフ「ふん!(空上)」


ソニック「させないぜ!(空中回避)」


ウルフ「おらよ!(上必殺)」


ドカッ!


ソニック「What!?(なにっ!?)」



上必殺で場外に出されたソニック



ソニック「まだまだ!(横必殺で復帰)」

ウルフ「バカが」


ドカッ!(空後)


ソニック「No〜!?」



復帰を完璧に読まれてしまい撃沈。ソニックリタイア



ゼルダ「!」


ウルフ「さて、取り巻きは終わりか。残るは…」



やはり無類の強さを誇るウルフ。場を圧倒しています



ウルフ「ゼルダ姫が残ったか。それなりに期待は出来そうだな」


ゼルダ「(やはりウルフさん凄いですわ…。ですが…)どのような状況であっても、全力で行きます!」


ウルフ「ふん、いい意気込みだ。だが、俺は相手が誰だろうが容赦はしねえぜ、わかってるとは思うがな」


ゼルダ「もちろんです。参ります!」


ウルフ「さて、お前の動きを見せてみな!」



ゼルダ「やぁ!(ダッシュ攻撃)」


ウルフ「おっと(その場回避)。はっ!(横強)」



この攻撃をガードでしのぐ。さらにウルフは下強・横強・空前・横スマと相変わらず怒濤の攻勢を仕掛けるが、ゼルダも相手がウルフということもあり警戒していたため、これらの攻撃を上手くやり過ごす



ゼルダ「(なんと鋭い攻撃なのでしょう…。慎重にいかなければ)」


ウルフ「ほう、やるじゃねえか。流石リンクに鍛えてもらってるだけのことはある。だが、避けるだけじゃこのウルフ様は倒せねえぜ!」←さらに攻勢に出る


ゼルダ「(確かにこのままでは私が持ちません…。ですが、このような時こそ冷静にならなければ)」



あくまで慎重な考えは崩さないゼルダ。自身の闘いかたをよく理解しています







観戦席





フォックス「ストック差もあってやはりゼルダ姫は不利だな…」


トゥーン「でもゼルダ姫全然動じてないね。あのウルフさん相手に一方的にされずに闘ってるよ!」


スネーク「うむ…。ウルフの特徴を掴んでいるおかげだな。相手がどういう立ち回りをしてくるかを把握しているから、それに応じた準備が出来ている。だから連打を受けずに上手く受け流し出来ているな」


ルカリオ「ゼルダ姫が上位をキープしている1つの要因だな」


ネス「でもやっぱり辛そうだね。なかなか攻撃しづらいようにも見えるな〜…」


リンク「いや、今は攻めるときじゃないのはゼルダ自身が1番感じていると思う。ウルフさんは相手の反撃に対しての対応力が凄く的確だから、下手に反撃したらかえって危険な状態になることの方が多いんだ」


マルス「ウルフさんとの対戦は色々考えさせられますね…」




そんな中、人一倍今の乱闘を真剣に観ている者が一人いた




リュカ「……」←目を凝らして観戦中




そう、リュカである。以前からウルフの立ち回りや堂々とした強さに憧れに似た感情を持っているリュカ。これまでも、ウルフが乱闘に出ているときは常に欠かさず観戦していた



トキゼル「そういえば、よく観戦してるとはいえリュカ君いつも以上に真剣にみてるわね」


トキリン「確かにそうだな。しかも見た感じ、ありゃずっとウルフを見てるな」


ファルコ「あん?なんであんな奴を?」


メタナイト「ふむ、戦闘スタイル的にはリュカとウルフは真逆ではあるが…」


ルカリオ「恐らくウルフの闘い方に興味があるのだろう。リュカとウルフでは考え方や闘い方はほぼ正反対だから、なおさらウルフの闘い方は関心がわくのかも知れないな」





戻って対戦ステージでは、やはり一対一ということもありゼルダが撃墜され残り1とかなり苦戦を強いられていた。ウルフは100%辺りまでダメージは受けているが未だに倒されていない



しかしゼルダに諦めの意思は全くなく、追い込まれている状況でも闘う意思を前面に出している




ウルフ「(ほぉ…。この状況下においてもこのウルフ様を倒す気があるな。ふん、良い度胸だな)」


ゼルダ「(戦況的にはかなり不利ですが、やれるだけのことをしましょう)…、はぁっ!(横必殺)」


ウルフ「ふん!(ジャストシールド)おらよ!(空後)」


ゼルダ「っ!(ガード)」


ウルフ「はっ!(横強)」


ゼルダ「させません!」


ウルフ「そらぁ!(空前)」


ゼルダ「!(今です!)やぁ!」←空前をガードし下スマ



ドカッ!



ウルフ「うおっ!?」



下スマを受け場外に出されるが、撃墜はしなかった模様



ウルフ「やってくれる…」←空中ジャンプし復帰準備


ゼルダ「(この復帰位置、これならば!)」



この時ウルフの位置は横必殺で帰ると僅かに崖より高い位置。つまり崖捕まりは出来ない



ウルフ「ふん!(横必殺で復帰)」←崖より少し高めの位置で止まる


ゼルダ「そこです!はあっ!(稲妻キック)」



ドカァン!!(直撃)



ウルフ「がぁっ!!?」



僅かなウルフのミスをしっかりとらえ、稲妻キックをまともにヒット!ウルフは撃墜され、残り2




ゼルダ「上手くいきましたわ。厳しいですが、最後まで全力でいきます!」



ウルフ「やるじゃねえか。このウルフ様をまともに撃墜してくるとはな、褒めてやるぜ」




しかしウルフはたじろぎもせず、寧ろ戦意が強くなる。ゼルダも慢心せず次のウルフの行動に備える






コリン「おぉっ!なんとキレイな撃墜!」


サムス「僅かなウルフのミスをしっかり突いたわね。見事だわ」


ルカリオ「しかし、ウルフも黙っていないな。先程よりも闘争心が増したようにも見える」


スネーク「何が起ころうとウルフは攻撃の手を休めるどころか、攻勢が激しくなるからな。いつ見ても思うが非常に厄介な戦闘スタイルだな」


マリオ「というか、本当に容赦なしだなアイツ…。あそこまで加減がないとなんか清清しいな(汗)」


トゥーン「尚且つゼルダ姫はベスト10にはいる強者。だからウルフさんも全く手を抜かない容赦のない攻撃だね」


リンク「諦めず、頑張れゼルダ!」


トキゼル「あら、トワ君優しい♪」


トキリン「そりゃトワも応援に気合いが入るわな」




変わって対戦ステージ…



ゼルダはその後も奮戦しダメージ100%以上ながらもウルフに50%ほどダメージを与えていた



ウルフ「(へっ、なかなかやるな…。このウルフ様を相手にここまで食らい付くのは上出来だ…だが!)そろそろしまいにしてやるか!」


ゼルダ「!。させません!」


ウルフ「はっ!(横強)」


ゼルダ「!(その場回避)」


ウルフ「おらよ!(上スマ)」


ゼルダ「っ!(ガード)」


ウルフ「ふん!(空ニュートラル)」


ゼルダ「まだです!(その場回避)」


ウルフ「ふん!(下スマホールド)」


ゼルダ「はっ!(シールド展開)」


ウルフ「(もらった!)」



この時ゼルダのシールドはかなり削られていた。つまり…



ゼルダ「っ!しまった!」


ウルフ「気づいても遅いぜ!おらよ!」←かなり溜めて下スマ




パリィン!!←シールドブレイク!



ゼルダ「あぁっ!!?」



ドサッ!



ゼルダ「うぅっ…」←フラフラ状態


ウルフ「残念だったな。だが、なかなか楽しめたぜ。しまいだぁ!!(横スマ)」



ドガドガァン!!



ゼルダ「きゃあぁ!!」




ゼルダ、奮戦及ばず撃沈しリタイア




ゲームセット!



勝者、ウルフ!



ウルフ「少しは楽しめたぜ」
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