拙詠

白雪
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息は洗浄され
顔を白で打たれ
頬が真っ赤に膨れ上がり
手足の感覚を失わされ
目の前が見えない


ざっくざっくと
その上を突き進んだ跡は
陥没はしても泥は見えなかった

誰だ、白を褒め称えた奴は
あんなおぞましき物に


白は
命を脅かすもの
白は
雪を
今日も生み出し
誰かの命を脅かす

嗚呼、
あまりの白さに
何も見えない。


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