11/24の日記

23:44
一方通行の恋愛事情24
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side:マイルズ


「待てええええ!!ブロ―――ッシュ!!」
「嫌です、待ちません!」
「待てと言ってるだろう!俺のマイリトルエンジェルプリティーロイを離せえええ!!」
「わああ、ナイフ投げないで下さいいいい!」
「お前その呼び方止めろって言っただろおおお!」
・・・あらかじめ言っておくが私はボケ担当ではない。
この私のブリッグズ砦での立場は、敬愛する女王のツッコミ担当だ。
バッカニア大尉もツッコミでなく豪快にボケるタイプの男だ。
それ故私には上手くこの場のテンションとノリに合わせていける自信が無い。
「今心配するのはそこじゃないでしょう!?」
「それにこれ以上ボケ担当増えたら俺が困りますから!」
ロス少尉・・・と、ブレダ少尉(オリヴィエ少将はメタボと呼んでいる)が俺に叫んだ。
「はっはっは!うむ、略奪愛も良い物だな!」
「なっ、だったら俺があの人から略奪してみせますよ!」
「ハボック少尉、既にそれじゃヒューズ中佐に負けを宣言しているようなものよ」
「捕らわれた姫を助けるのが王子の役目だ!さっさとマスタングを助けるぞ!」
「おおっ、姉上男らしい!」
「確かに男らしいですけど、何か違いません!?」
「違わないが、違うぞ曹長。・・・それより、何で皆そんな元気なんだ?俺もうHP無いぞ」
「HP?ハリー●ッターですか?」
「1度に喋らないで下さい!話がゴチャゴチャになってます!」
またロス少尉が叫んだ。
誰が誰の台詞か説明した方が良いのだろうか・・・まあ、口調で察してくれ。
「ハリー●ッター!私原作全部読んでるんですよ〜大好きなんです!」
「シェスカ、帰ってきてくれ。そういう意味じゃ無くて、中佐に殴られて少将に蹴られたら誰だって体力無くなると言ったんだ」
アームストロング少将に蹴られたのか、羨ましい。・・・私も蹴られたい。
「マイルズ少佐!!思考がボケというか危ない方向に走ってます!」
「ロス少尉・・・どうして人の脳内が読めるんだ?」
「雰囲気です!」
・・・雰囲気って何だ?
「そんなことより、ブロッシュ軍曹が!」
「『私の』ブロッシュ軍曹、だろう?」
「少将、茶化さないで下さい!勿論私のですけど!」
「ああ、それで挙式はいつだ。マイルズ花の手配をしろ」
「・・・はっ」←※ツッコミ放棄
「くれぐれも、トルケスタニカ以外にしろ。誤解を招くからな。おめでとう」
「そ、そんな気が早いですよ!私としては、その・・・結婚はしたいと、思ってますけど・・・」
「―――君達盛り上がっているが、本題を忘れていないかね?」
眼帯のおじ様の声でハッと我に返ったらしい一同は、全員慌てて走り出した。
ここに足止め出来ればと思ったが、その間にブロッシュ軍曹が殉職しても困るしどうしたものかと迷っていた所だ。
こういう時の脚の速さは凄まじい。火事場の馬鹿力というやつなのか凄い早さだ。
どうでもいいが何故先頭を眼帯の(略)が走っているんだ。仕事は良いのか。
・・・まさか、もしかしてこの人も取り合いに参戦する気なのか?
「いや、私は妻一筋だ」
「!?」
だから、さっきから何故口にしていない台詞に返事が来るんだ。
「今回私はタイトルの『一方通行』のメンバーには入っていない」
「は、はあ・・・」
「これは私の楽しい暇潰しだよ」
そもそも、大総統ともあろう人が暇なのか?
しかし(馬鹿な事やっていたせいで)どっちに逃げたのか分からなく―――、


「止まれと言ってるだろうがあああああ!!止まらんとお前のメイド服や【ピー】な写真をバラ巻くぞおおお!」


―――ならなかった・・・。
凄まじい魂の叫び声が聞こえてくるがアレは司令部で叫んで良いのか。
「「何か自主規制音入ったああああ!!」」
中央司令部と東方司令部のツッコミはそれぞれ仕事が多くて大変だな。
「・・・でも軍曹のメイド服や【ピー】な写真は見てみたい・・・!」
「ロス少尉―――!!ツッコミを俺1人にしないでくれえええ!」


→大地さんのサイトに続く(遅い上、マイルズ少佐のテンションがやたら低くてすみません!)

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