07/10の日記

16:43
一方通行の恋愛事情12
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side:ハイマンス・ブレダ


「俺はファルマンと一緒にお前を大佐から剥がせって言われたし、さっき大佐引き渡したの見てただろ!」
「そういや、居たような気もするな」
お前、大佐以外はそこまで見えてないのか。
ハボの脳内って、煙草と酒とボインと大佐以外以外無いんだろうな・・・まあ、俺も一緒だけどな。
「話すのは構いませんが、私の上からどいてからにして頂けませんか?」
「お前どいたら裁くだろ」
「まあ、そうでしょうな」
「―――俺は別にハボファルに転んでも構わねぇんだぜ?」
ヒューズ中佐が、わざと茶化すような声色で言う。
「2人共離脱してくれりゃ、その分あいつ狙う奴が減って嬉しい限りだ」
「そんなわけないでしょう!」
「俺は大佐一筋ッス!」
けど確かにそれは思う。恋敵は減ってくれた方が楽だ。
「大体、今回の私は受けじゃなくて攻めだと申し上げました!」
「押し倒されて目が合って顔赤らめてるようじゃ、あいつの攻めは無理だぞ。百合っぽくなるし」
「誰が百合ですか!その気になったら、ハボック少尉だって抱けますよ!」
「嘘ォ!?まさかのファルハボ!?」
「ハボ、お前もっと他に突っ込む所あるだろ。ファルマンも落ち着け」
ファルマン、ますます顔が赤くなってる。
けどお前がハボ抱く光景は流石に俺でも想像出来ねぇよ。
「お前等にも言っとくけどな、俺には絶対勝てねぇよ」
「その得意そうな顔が凄ぇムカつくんですけど?」
「俺は、キスのテクはあんたより上ッス!」
「甘いな、ワン公」
中佐が、アームストロング少佐の周りで浮遊してるアレみたいに、眼鏡の奥の目を光らせた。


「俺は、ベッドの上のテクが上だ!」


「「「なっ!?」」」
・・・あんたはこの話を18禁にする気かああああ!!
「お前等みたいなテクじゃ、あいつを喜ばせられねぇよ」
「誰が喜ばせられないんですか!?俺のテクはキスだけじゃねえッス!」
「お前も対抗するな!」
「大体、あんたが上手い証拠なんて無いでしょう!」
「グレイシアはいつも俺の「「そこまで言わないで下さい!」」
流石にこれはヤバイだろ、これ以上行ったら裏だろ!?
「中佐の奥さんは、あんたが可哀相だと思ってお世辞言ってるだけかもしれないじゃないッスか!」
「何だと!?上等だ、俺の息子がどれくらい凄いか、テクの前にまずはこの場で見せてやる!」
「じゃあ見せてもらおうじゃないッスか!俺のだって凄いッスよ!」
「「わ―――!!止めて下さい!」」
つーか医務室で息子なんて見たかねーよ!誰か、この状況止めてくれ!
「―――破壊の裏に創造あり!創造の裏に破壊あり!破壊と創造は表裏一体!」
その時、何か聞き覚えのある声が響き渡った。
「壊して創る!!これすなわち大宇宙の法則なり!!」
空気ぶち壊して、ドアがあった場所だが中尉が吹っ飛ばした所から、上半身裸のアームストロング少佐が登場した。
「フュリー曹長から聞きましたぞ!これも愛の形ですな、我輩感動!」
どこまで聞いたんだ。しかもどっちかっつーと昼ドラみたいなドロドロな展開になってる気がするのは俺だけか?
そして少佐は、意気揚々と拳を振り上げ・・・って、修理を依頼したんじゃ無かったのか!?
「オイ、少佐ちょっと待て!修理するんだろ!?」
「その通り、壊して美しく作り直してみせましょう!」
「リザちゃんが十分吹っ飛ばしたのにこれ以上壊―――」
ドーン、という凄い破壊音と粉塵が舞い、辺りは一面煙に包まれた。
・・・しまった、この隙にハボ達逃げるんじゃねえのか!?


→大地さんのサイトさんに続く(何か色んな意味ですみませんでした!!)

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