□32.水姫〜藍〜
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* * * * *



「どうしよう…」



万事屋さんに到着し、チャイムを鳴らすも、生憎 留守のよう…。

居ないのなら仕方がない…けれど…。


「どうしよう…」


沖田君から借りた傘…。


そもそも、私が閃いた名案は銀さんが居なければ成り立たないもので…。


銀さんから返して貰おうと甘い事を考えて来たら、この様。

他力本願では駄目だという事か…。

仕方ない。
傘もお菓子も、持ち帰ろう。


肩をガクッと落とし、万事屋さんからの階段を下る。



あ〜ぁ…。
完璧にする事がなくなっちゃった…。


空を仰げば、憎らしいほどの青空。


「はぁ…」


どうせ暇だし、少し歩いてから帰ろう…。

もしかしたら銀さんに会えるかもしれないし!





そんな淡い期待を胸に、両手に荷物を持って、ゆっくりと歩き始めた。

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