DEATH NOTE
□壊れたオルゴール
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少しだけ色々と家の事とかを話した後、お兄ちゃんは突然黙ってしまった
「……お兄ちゃん?」
「…すまない、そろそろ時間だ」
「また、掛けて良いかな?」
「ああ…今度家にも海砂と一緒に遊びに行くから」
「うん、待ってる」
「じゃあおやすみ」
「おやすみ…」
"無理、しないでね"
その言葉を言う前に電話は切れてしまった
─────────
「いらっしゃい」
「粧裕ちゃん綺麗になったね!」
約束通り、お兄ちゃんは海砂さん(と松田さん)を連れてやって来た
ホントは海砂さんとも沢山話したかった
「ごめんなさい、レポートやらなくちゃいけないんでまた今度」
あんな事になったのは…やっぱりキラのせいなのかな…
『恨むなら自分の父親を恨むんだな』
あの言葉が今でも頭の中に響いている
私はあの時、誘拐された
何かの代わりに、何の代わりに…?
「…粧裕、ほら見て
あそこに綺麗な花畑があるわよ」
母さんの指を差した向こうには綺麗な花畑と
小さな兄妹たちが仲良く手を取り合って……
"お兄ちゃん…"
"ごめんなさい"
-終-
→あとがき