DEATH NOTE
□彼は彼女を愛していない
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「おかえり、松田
弥をきちんと送ったか?」
局長達に心配かけないようにぎこちなく笑顔で笑う
「はい、きちんとミサミサを送りました!!」
「そうか、なら休憩していいぞ」
最近…仕事がない
そっと月くんを見る、彼はパソコンの画面を見つめていた
海砂を見る事なんてない
見るのはパソコンの画面だけで海砂と話す事もほとんどない
話すのは竜崎や局長だけ
…月くんは海砂の事、どう思ってるんだろう
月くんの隣にそっと紅茶を置く
「ありがとう、松田さん」
彼は相変わらずパソコンの画面しか見ていない
「……月くん、一つ訊いても良いかな?」
「ん…、どうぞ?」
僕はゆっくり深呼吸をして言った
「月くんは、ミサミサの事本当に好きなのか?」
月くんの手が止まった
竜崎が不思議そうに僕の顔を見ている
局長たちは静まったまま、月くんの返事を待っていた