DEATH NOTE
□最期だから…
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手を止めた、振り向かなくても分かってる
竜崎さんは目を瞑ってない
急いでノートに名前を書いた
………ごめんなさい
「海砂さん、私貴方の事好きでした」
海砂も…だよ?
嫌だよ、こんな別れ方
「竜崎さん
海砂、最後に竜崎さんと…最期だから竜崎さんと一つになりたい」
最期だから、最期だからこそ
一つになりたい
月だけの海砂を竜崎さんにあげる
「海砂…さん…凄く…すご…く素敵…です」
「竜…崎さんも…凄く素敵…だよ」
ベッドの上で海砂たちは一つになった
「なんてノートに書いたんですか?」
竜崎さんが海砂に訊いた
「…内緒」
「死んでからのお楽しみ、ですか…分かりました」
「竜崎さん、海砂…幸せだった
竜崎さんたちといてキラだとかで大変だったけど私、凄く凄く幸せだった」
ポンッと頭に竜崎さんの手が置かれた
「私もですよ」
私は静かに目を閉じた
「おやすみ、竜崎さん…」
「おやすみなさい海砂さんまた明日」
胸がズキンとした
「また明日…ね」
明日なんて来ないの…分かってるのに…