DEATH NOTE

上手なキスの仕方
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撮影の帰り道、監督に褒められて上機嫌なミサミサと彼女と主人公役の男とのキスシーンを見て軽く嫉妬している僕
「監督がミサのキスの仕方が上手かったってー!やっぱミサってそういうセンスあるのかな?」
「…僕はキスした事ないから上手いとか上手くないとか分かんないよ」
何も考えずにそう口に出した。頭の中にあるのはさっきの二人のキスシーン、ドラマの撮影だって。そう言い聞かせてるのに
誘ってきたのは彼女の方
「キスした事ないんだー、じゃあミサが松の初めての相手になろうかな?」
彼女は冗談で言った、多分そう。彼女はそんな人だから
「…海砂」
普段呼ばない名前で彼女は目を丸くして僕の方を見た。信号が黄色に点灯し始めて、まだ急げば間に合うけど車をゆっくり止める
「ま、松…。もしかして…怒っちゃった?」
「ねぇミサミサ、ホントにして良いかな?」
「…何を」
"キス"、言った後に恥ずかしくなって片手で自分の赤くなってる頬を彼女に見られないように隠す

「…良いよ」

彼女の言葉を聞いて僕は彼女に身体を近付けた。こんな近くで見たの、キラ容疑で捕らえられたあの時以来、ブラウン菅の中にいた君がいま此処にいる
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