DEATH NOTE
□そんな小さな約束(悪/の/召/使風に)
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あの時は誰がお前と友達なんか…そう思っていた
僕はキラ
そして君は僕の敵
だけどいつからか僕は
敵である君に恋をしていた
だから必死だったんだ
もし僕が君に捕まってしまったら
君と僕は本当に…友達になれなくなるから
『また会おうキラ』
会う事なんて無いと思っていた
あの時のお前の残酷で感情の無い声が今でも耳に残っている
『月くんがキラでは困ります』
『初めての友達ですから』
『事件を解決したらまたテニスのお相手お願いします』
『早くそういう日が来るといいですね』
君はあの時、僕の前でそう言った
本当にそう願うかのように…
だけど僕は果たせなかった…その約束
僕たちは死んでいるし、…それに此処は君と違って天国でも地獄でもない"無"の世界だから…
もしも生まれ変われるなら僕は君の敵としてじゃなくて友達として君と会ってまたテニスをしよう
その日が来ない事を知りつつ僕はそんな日が来るのを待つ
→あとがき