DEATH NOTE
□良い夢を
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……僕はノックをして部屋に入った
「竜崎、珈琲持って来ましたよ」
「其処に置いて下さい」
彼はただ、何十台ものテレビに映る月くんを見ていた
隣では局長がこくりこくりと気持ちよさそうに眠っている
「…竜崎、きちんと寝てますか?」
ゆっくりと僕の方を見た竜崎の目にはくっきりと黒い隈があった
「はい」
「嘘…つかないで下さいよ
竜崎、僕が寝てる時もずっと起きてて…身体壊しますよ?」
「私は大丈夫です
どちらにせよ、キラを捕まえる為ですから
松田さんもそろそろ休憩する時間ですよ?」
そしてまたテレビに向いて親指をそっと噛む
………竜崎
もう限界に近い筈なのに
僕は竜崎に気付かれないように珈琲の入ったカップを取りポケットから睡眠薬を出してそっと入れた
「松田…さん?」
しっかり混ぜてから竜崎の傍にもう一度置いた
「早く飲まないと冷めちゃいますよ?」
「…そろそろ、ですかね」
睡眠薬入りの珈琲にたっぷりと角砂糖がいれる
………睡眠薬効果あるかな
少し心配になった