銀魂
□夢の中で
1ページ/2ページ
なぁ、その玉子焼き食わせろよ
…思わず聞き返してしまった
いつも嫌々食べてるくせに
何故か持っていた玉子焼きを後ろに隠した
これは夢?
「痛ぇ!!」
…目の前の奴の頬をつねったけど…夢じゃないらしい
「何すんだよバカ
ただ俺はテメーの作った玉子焼きが食べたいだけなのによ…」
「…どういう風の吹き回しですか?」
「あーもーだから食わせろって」
と強引に私の持っていた玉子焼きをパクッと食べた
「……う゛」
「…自分から食べたんだから絶対に食べて下さいね?」
「…やっぱアレは夢だったんだな」
「アレ?」
「あぁ今日お前の作る玉子焼きがめっちゃ美味い夢見たんだよ」
やっぱ夢だったのかーと言いながら髪をポリポリと掻く
「………銀さん」
「あ…冗談だよ冗談…」
「食べましたか?」
「何を…」
「…玉子焼きです、私の
夢の中で食べましたか?」
「…食べた…けど」
「なら良いです」
この玉子焼きを食べたのなら…夢だって良いですよ
-終-
→あとがき