銀魂
□ある雨の日の(パート2)
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土方と俺が江戸の見回りをしていると雨が降って来た、奴はムカつく事に傘を一本だけ持っている…
先に一人で帰るんだろうな…、そう思っていた
が
「ほらっ、風邪引くぞ」
土方の野郎が俺にそっと傘を差し出した
「…何をやってんでィ、土方さん
アンタが雨に濡れてしまうぜ?」
雨が酷くなってきた
土方さんの髪や肩に雨が当たる
「…ほら」
無理矢理、俺に傘を渡すとそのまま走り出す
「…………土方さん!!」
俺は慌てて後を追った
「ん…、何だ?」
澄ました顔が憎らしいくらいかっこいい
「…土方さんも入ってくだせェ」
「俺は大丈夫だ、バカは風邪を引かねぇって言うだろ」
「土方さんがバカなのは分かってまさァ
ただ、俺のせいで風邪を引かれるのが気に食わねぇだけでさァ…だから」
俺と土方さんの間に傘を差す
「このまま屯所に帰りますぜ、土方さん」
ホントは…、ずっとこのままが良いですけどねィ
-終-
→あとがき