銀魂

ある雨の日の…
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「……あ」

買い物帰りの薄暗い空にぽつり、と水滴が僕の頭に落ちた

そして

「うわ…」

ザァー、雨が激しくなっていく、僕は急いで近くの店の軒下に走った


「どうしよ…傘持って来てないんだよな」

天気予報では今日は曇りで雨が降る確率は半分だったよなー…
…雨に濡れて帰るしかないのかな、トイレットペーパー濡れないよね?














「あれー、新八くん?」

この声何処かで…僕は声がした方を振り返る

「あ…山崎さん」

黒いコウモリ傘を差した山崎さんが僕をじっと見ている

「ども、…あれ傘は?」

「持って来てないんですよ
…この雨が止んだら帰ろうかなって」

「俺が送ってあげようか?」

「え?」

「いや、『え?』じゃなくて…俺が新八くんを送ってあげようか?って」

にっこりと笑う
山崎さんのこの笑顔…今日は一段と不気味だ
(失礼だって事は分かってるけど)

「え…でも」

「ほらっ」

「あ…ちょ」

グイッと腕を引っ張って傘の中に入れる山崎さん
力は全然入れてない






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