conclusion


□はーとびーと
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 咄嗟にサンドイッチを後ろ手に隠した。


「あ、ははっすいません、なんでもないです」


 恥ずかしさの余り笑ってごまかそうとするけど、時既に遅かった。

 金髪の彼は一瞬吹き出した後、私の手から到底食べ物とは言い難いサンドイッチを取った。


「あ、あの……?」

「譲ってくれんの? これ」


 改めて聞かれるとちょっと答えづらい。こんなの人様に、しかもお礼にあげていいのだろうか。


「えーと、まぁ、そう思ったんですけど、やっぱダメですよねぇ……はは」


 ところが彼は全く気にした様子もなく、


「サンキュ」


 と言ってまだ混雑しているレジに向かった。





「は? お昼買いそこねた?!」

 ナッツと合流し、購買の袋を持っていないことを指摘され、素直に答えると、ナッツは半眼で馬鹿にしたように言った。

 その口調に気圧されながらも何か言い返そうとしたが、言い返せることがなくて黙ってしまう。


「ったく、アンタは……。で? どうするの、お昼」

「仕方ないから、学食行く……」


 私の決断に、またしても信じられないとでも言いたそうにナッツは語気を荒げた。
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