conclusion


□はーとびーと
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***


 何とかかんとか終バスに間に合った私は、貸し切り状態のバスの窓から町の景色を見ていた。

 今までより、ほんの少し輝いて見える町並みに、見とれていると鞄が振動しているのに気付いた。

 中を見ると、無造作に突っ込まれたケータイの背面ディスプレイが見たことのないアドレスを表示していた。

 メールボックスを開くと、タイトルに神田龍介の文字。

 冬でもないのに少し震える指でメールを開く。


《今日はお疲れ様でした☆明日からもよろしくね(^-^)/》


 その下には電話番号まで。ついでに登録してからメール画面に戻すと、まだ下があるようだった。

 カーソルを下に移動させると、そこには控え目な五文字のひらがな。

 あの人が照れている姿が目に浮かんで、誰もいないバスで小さく笑った。







 ありがとう》





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