conclusion


□四季折々
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 決して晴天とは言えない空の下、赤い鼻で白い息を吐きながらやってきた神社は、元旦という忙しい時期を終えてすっかり寂れていた。

 ……ま、こんなもんだよな。


「人いないねー。貸し切り?」


 なんて冗談を言いながらはしゃぎまわる彼女の後ろを、ポケットに手を突っ込みながらついていく。

 はっきり言って、すごく寒い。

 せっかく家でまったり過ごしてたのに。今日も一日寝て過ごすはずだったのに。


 あーあ。


「……なんか元気ないね」


 ゆっくり歩く僕を振り返って、伺う君。

 その顔も元気がなくなるような気がして、僕は笑顔で首を横に振った。


「そんなことないよ」

「そう?」


 今度は縦に振る。

 ただ……


「なんで今日なの? 初詣なら昨日の方が盛り上がったと思うし。それに」


 なんで急に連絡くれた(というか押しかけて来た)んだろう?


「年賀状もくれなかったのに……」


そう言うと君は目を丸くした。大きな目が更に際立つ。

それから一歩僕に近づいて一言。


「もしかして……拗ねてる?」


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