ぬらりひょん!!

□7*すれ違う心
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『〜!!
…ー太ッ
ーブン太ッ!!』

ブ「ッ…りまッ…」

『よかった〜…』

ブ「…俺……??」

仁「お前さん、突然倒れたんじゃよ」

『心配したし、ビックリしたんだから!』







ーよかった…



いつものりまだ…




ブン太はホッと胸をなで下ろした。







『どうかした?』

ブ「……」






心配そうに自分を見るりま。




そんなりまに、少しでも不安を覚える…


疑いを感じてる自分が情けない。




そんな気持ちでいっぱいになる。







ブ「りま…」

『どうしたの?』

ブ「嫌な夢…見た……」

『りま、ブン太のお母さんじゃないんだけど?』

ブ「…りまに育てられたら野性的になっちまうよ」

『何言ってんのよ。
誰が見ても素敵なお坊ちゃんになるにきまってるじゃん』






今のこの会話でさえ、りまにとっては嫌なものだろうか?




“心配した”という言葉は実は嘘なのか…?




さり気なくて不器用な優しさも…








この…笑顔でさえも…







全部…
全部嘘なのだろうか?






自分はりまのことを親友だと思っているけれど、りまは親友だと思っていないのだろうか…?






親友だと思っていないどころか、
本当は自分のことが大嫌いなんだろうか…?







頭の中ではずっと問いかけているのに、口には出せない……




ブン太の疑問や不安や焦りは募るばかりだった。



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