ぬらりひょん!!

□7*すれ違う心
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『ー…フゥ。』




一仕事終えたとでもいうように、大きく深呼吸する。
そんなりまに、仁王は声をかける。







仁「りま」

『ん?』

仁「ずっと言おうか悩んでたんことを言わせてもらうぜよ。





…たまには、人に相談しんしゃい」

『!!』






ーめったに口にすることのない…
いや、普段なら絶対に自分の本心を言うなんてありえない…。


そんな仁王が、もう少し自分を頼れと言ってくれたことにりまはビックリした。







仁「無理にとは言わん。
りまが言いたくなったときに言える範囲を話せばいい。」

『…』






一瞬考え込んだりまだが一言つぶやいた






『…バーカ









素直じゃないりまなりの今の精一杯のお礼返し。





『さっきも言ったけど、今は誰かさん達のせいでそっちを悩む暇なんかないよーだ!
相談してほしいならりまに迷惑かけさせないで下さいって言っといてー』

仁「…誰かさんにか?」

『そっ!』

仁「覚えてたら言っておく」

『気が利かなぁーい』

仁「なんとでもいいんしゃい」





いつものようなふざけあいがまた始まり、りまが笑顔で話している。
ブン太はそれを黙って見つめていた。





今更だけれども…
なんとなく、変化に気づいてしまった。







元気そうに…
いつものりまのように笑っているけど…





本当は、その笑顔は心からの笑顔じゃないということに…。



ブ「……」





だから声をかけてあげたいのに、ブン太はりまに話すことを躊躇いを覚えた。



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