ぬらりひょん!!
□7*すれ違う心
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ー小学校の入学式…
始めて、話したのはりまだった。
『こんにちは。
私、姫井りまっていうの!あなたは?』
「丸井ブン太」
『りま、ブン太君の前のイスに座るから仲良くしてね』
「うん」
ーこんな感じで、他の子ともすぐ打ち解けてるりまは、俺の中で人懐っこいってイメージが強かった。
でもー…
〈ーネェ…『しつこいッッ!』
仁・丸「「Σ!!」」
ーりまの中で何かがキレたようだ。
仁王とブン太は、りまの予想外の行動に怯んでしまった。
ブン太も今考えていたことが一気に飛んだ。
ズカズカとメリーちゃんの前にバックで歩いてきて、仁王立ちをしたりまはメリーちゃんに背を向けながら反論した
『ーお父さんとお母さんが憎い?
フンッ、
そんなこと思ってる余裕なんてないよ!
誰かさん達のせいで』
仁・ブ「「…ι(ギクッ)」」
ー誰かさんというのは間違いなく自分たちに向けられている名称だろう。
りまからの視線を感じるので、2人は目をそらしりまから目をそらす。
『第一関わりがなさすぎて憎む気もしないもん』
〈……。〉
『…というか、
仮に憎んでても、人形と組む気なんてりまはサラサラありませーん』
〈Σ!!〉
ーさすがりま。
…とでもいうべきか…
喋る人形相手にここで反撃にでた。
『悪いけど死んでも振り向かないし、あなたと組まないからね』
ーメリーちゃんもそんなことを言われるなんて夢にも思わなかっただろう。そんな怯んでいるメリーちゃんに、りまは容赦なく言葉の攻撃にでた。
〈ー本当は恨んでるくせに…
…後から後悔したって遅いから……〉
ーそう言って、言い返すことができなくなったメリーちゃんは悔しそうに姿を消した。
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