適当二次小説

□第五節
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第四十九 『いざいざ』









サクヤ「…、」

ルゲン「あ、部屋とヷイシャツとギッヂン〜♪」

マーブ「……」

ルゲン「君の〜瞳〜に〜ポメラ〜ニアン♪」

マシヤ「おい」

ルゲン「ぶるう〜たすにうらぎ〜られ〜♪」

マシヤ「歌をやめろ!」

真四夜が後ろを振り返り怒鳴る


ルゲン「なんだよ気持ちよく歌ってたのに」


流厳が頬を膨らませて抗議する

マシヤ「なんで急にだよ」

ルゲン「なんかそういう気分になったんだよ、俺の勝手だろ」

マシヤ「音痴だしなんの歌かわからんしこっちは不快でしかねえ!なんか気分が悪いし!」

サクヤ「ああ…あれ歌だったの、騒音公害かと思ったわ、頭がくらくらする。」

ルゲン「そんなレベルまで!?」

マシヤ「全くだくそ…、うおぉっ?!」


真四夜が歩く速度を緩めていると、
まるで目に入っていないかのようにマーブが速度を変えず真四夜に突っ込んで来た


マシヤ「どうしたよ!」

マーブ「…?」


真四夜はマーブに声をかけるが、よく聞こえていないのか小首をかしげている


マシヤ「見ろ!お前の歌のせいで被害が出まくりだ!」


真四夜が諭そうとするがやはり流厳は聞き流している


と、咲夜があることに気付く

サクヤ「歌で惑わす…ちょっと覚えがある能力ね、…美鈴」

咲夜は少し前を歩く美鈴に声をかける

美鈴はなんの惑いもなく、ケロッとしていた


メイリン「なんですか?」

サクヤ「あなたは何ともないのね、」

メイリン「音痴だとは思いましたが、それだけですよ?」


美鈴が不思議そうに眉をひそめた

サクヤ「やっぱりあの夜雀の…」

咲夜は顎に手を当てて考える


流厳が呟く

ルゲン「歌の能力なのかなあの子」

真四夜が眉間にシワを寄せる


マシヤ「あの子?」

ルゲン「お前会った事あるだろ?あの鳥みたいな羽根が生えた…」

マシヤ「……ちょっと待て」

真四夜は両手を頭にあて、記憶の引き出しを引き出していく


割と新しめの引き出しにそれは見つかった


マシヤ「ああ!ミスティアな!会ったのか?」

ルゲン「ああ、屋台やってた。向こうは俺を真四夜だと思ってたらしいが」


その言葉に真四夜は即座に反応した


マシヤ「待て、いらん事はし て な い よ な ?」

ルゲン「……してないよ、」

マシヤ「今の間は何だクラァ!」

怒る真四夜をなだめるように、流厳は両手を振った

ルゲン「大丈夫だって…何もしてない何も」

マシヤ「それが嘘だったらどうなるかわかるか?」

ルゲン「たまには信じてくれよ〜、」

マシヤ「…本当だろうな?」

ルゲン「おうよ!この目を見ろ!」

マシヤ「腐っとる」

ルゲン「光に満ち溢れてる!」

マシヤ「…そこまで言うならいい、ただしもう歌うなよ。」

ルゲン「わかった」


真四夜はまた前を向き歩き出す

途中から微妙に論点がズレていたがいいのだろうか、


ルゲン(いらんことは言ったけどな)


流厳も少し含み笑いをした後歩きを進めた


サクヤ(他人の能力を使える能力…?だとしたら驚異…)


咲夜もそんな事を考えながら歩いていた







やがて


メイリン「着きましたね…、」

一同は図書館にたどり着いていた


サクヤ「ドアが開いてる…、」

メイリン「やっぱりここに居ましたか、さあ!行きましょう!」



何故か張り切る美鈴を先頭に、一同は揃って図書館に入って行った




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