ザンスク
□夢なら覚めて
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『あっあっ…ザン…っ!』
『あっ…ザン、ザス…っ好き…っふぁ…!』
『んぁあ、っも、イっちゃ…!』
「…スクアー…、…あ?」
夢なら覚めて
最悪だ。
もう34歳にもなるというのに、この様は何だ。
朝、己の寝言で目を覚ましたザンザスは、寝起きでとろける脳内で、先程まで見ていた夢を思い出していた。
お互い激しく求め合い、愛し合い。昨夜もシたというのに夢でもとは、俺もまだまだ若いな、とザンザスは未だ自分の腕の中で眠っているスクアーロの髪をくしゃりと撫でる。
んー、と声を漏らしながらも、目を覚まさないスクアーロが心底可愛い、と額にキスをしようと体をもぞりと動かしたその時。
「……」
ふと、下半身に感じた不快感に、ザンザスは眉を顰める。
この感覚には覚えがある。しかし、それは相当昔の話だ。この歳になって、ありえない。しかし…
スクアーロを起こさないように、恐る恐る足を動かして確認してみると、
───くちゅ、
「─────ッ!!」