ザンスク
□プレゼントは、
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カチ、
「…よ゛ぉ、誕生日おめでとうだぜぇザンザスぅ…」
「誕生日…?」
ベッドの中で抱き合い、愛し合っている真っ最中に、突然そんな事を言い出したスクアーロにザンザスは思わず眉をしかめた。
そんなザンザスにスクアーロはクスリと笑う。
「時計見てみろぉ。…今日は10月10日だぁ」
「…あぁ」
「今日はテメーの誕生日だぞぉ、…おめでとう、ザンザス…」
ちゅ、と頬にキスを落とすスクアーロに、擽ったさを覚える。けれど微笑みながら「あぁ…」と答えると、スクアーロはすりすりと首筋に頭を擦り付けて甘えた。
可愛らしい、自分には出来ない芸等だ、と常々思う。
「なぁザンザス、誕生日プレゼント何か欲しいモンあるかぁ?何でも良いぜぇ?」
「…何でも良いのか?」
「お゛ぅ、俺が叶えてやれる範囲の物なら、何でもだぁ」
「…じゃあ…」
コソリと小声で呟くと、スクアーロは一瞬驚いたような表情を見せ、しかしすぐにふわりと微笑むと、ザンザスの唇に噛み付き中断していた愛の営みを再開させた。