ザンスク
□紅い跡
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日本での長期任務を終わらせて、スクアーロはヘロヘロになりながら帰ってきた。
今すぐベッドに飛び込んで寝落ちたい…
んなことしたら後でどんな仕打ちが来るか分かったもんじゃねぇけどなぁ
瞼と瞼がコンニチハする前に、スクアーロはササッと任務結果を紙にまとめると、覚束ない足取りでザンザスの部屋へと向かった。
「う゛お゛ぉい…報告にきたぞぉ…」
ノックもせずにがちゃりとドアを開けると、予想通り、灰皿が顔面に衝突する。
「っだぁ!」
ズキズキする額を抑えながら、いい眠気覚ましになったなぁ…何てぼんやりと考えていると、もう真夜中だというのに眠気の一つすら感じさせない無表情な顔の主に「早くしろ」と促された。
「はいはい…」
床に転がっている、眠気の吹っ飛んだ原因をひっ掴むと、スクアーロはザンザスの机の前まで歩み寄った。