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□あけおめ!
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あけおめ!
「……つまんない。」
こたつに首まで埋まった高杉は、紅白歌合戦が流れるテレビを凝視しながら呟いた。
此処は万屋銀ちゃんの一部屋。
正月休みにはと、高杉はここを訪れていたのだ。
「人ん家来てその態度?!………ま、そこが晋ちゃんの可愛いトコだけどねー!」
鼻の下を伸ばした銀時は、じりじり高杉に近付く。
こたつ一辺に二人が入る形になり、銀時は高杉の背後に回った。
「狭い!あっち行けよ!」
「嫌ですー。これは俺ん家のコタツだから、俺が何しようと勝手だろー?」
ぷー、と膨れた銀時は、ニヤリ笑い。
コタツの中にさらけ出された、高杉の白い太腿に触れた。
「……っ!」
「あれぇー?内股感じてるー?」
銀時は面白がるように指を遊ばせる。
その度にびくびくと体を跳ねさせる高杉で遊んでいると、首元にヒタリと冷たい物が当たった。