□あけおめ!
1ページ/6ページ


あけおめ!
















「……つまんない。」


こたつに首まで埋まった高杉は、紅白歌合戦が流れるテレビを凝視しながら呟いた。



此処は万屋銀ちゃんの一部屋。

正月休みにはと、高杉はここを訪れていたのだ。





「人ん家来てその態度?!………ま、そこが晋ちゃんの可愛いトコだけどねー!」



鼻の下を伸ばした銀時は、じりじり高杉に近付く。



こたつ一辺に二人が入る形になり、銀時は高杉の背後に回った。


「狭い!あっち行けよ!」


「嫌ですー。これは俺ん家のコタツだから、俺が何しようと勝手だろー?」



ぷー、と膨れた銀時は、ニヤリ笑い。

コタツの中にさらけ出された、高杉の白い太腿に触れた。



「……っ!」

「あれぇー?内股感じてるー?」



銀時は面白がるように指を遊ばせる。

その度にびくびくと体を跳ねさせる高杉で遊んでいると、首元にヒタリと冷たい物が当たった。


 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ