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□その時の… side Allen
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神田は強い。
分かっていても、背後で始まった戦いに嫌な想像が駆け抜ける。
チリチリと肌を焼くような殺気。
自分が死ぬことよりも、置いてきてしまった仲間が、傷つくと思う方が恐ろしい。
考えるだけで、心臓が握りつぶされるような感覚に陥る。

置いていかれた方よりも、置いていった方が辛い…。

肩越しに見える電撃を視界に収めつつ、ぎゅっと目を閉じた。

一歩を踏み出す足が重い。
それでも踏み出せる自分が嫌だ。

そして、何よりも、あの時、伸ばした手で神田を掴めなかった自分が憎かった。

でも、あの時の神田はどう思っていた…?

もし…少しでも、僕たちのことを考えていてくれたのなら………


信じて…
君が来るのを、待っています…。



>>>アトガキ
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