Gift

□向日葵
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きっかけは僕のヤキモチ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【-sunflower-】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「おい、何拗ねてやがる……こっち向けよ」
 
 
「ヤです」
 
 
久しぶりの、ふたりそろっての休日。外は暑いだの、めんどくさいだの言う神田を引っ張って僕たちは街に来ていた
 
 
嫌がりながらも僕の隣を歩く神田がいて、穏やかな時間が過ぎていった
 
 
ふと目に付いた雑貨屋のショーウィンドウに心奪われていると、後ろに居たはずの神田がいなかった
 
 
「(あれ……もしかして置いていかれた!?)」
 
 
焦って周囲を見回すと、10メートルも離れていないところに神田の姿があった
 
 
それで、そこの店員さんと神田が仲良さげに話してた。……たったそれだけの話 
 
 
 
 
 
「いい加減にしねぇと帰るぞ」
 
 
「………。」
 
 
僕はまだ雑貨屋の前を動かずにいた。こんな状態が30分くらい続いてる
 
 
「………ちっ、」
 
 
舌打ちと僕から離れてゆく足音。
 
 
それを聞いて僕は無性に泣きたくなった
 
.
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