終焉の鎮魂歌<レクイエム>

□第七楽章
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『絶対に誰にも言うなよ。

    ………お前だけだ』

自室に戻り、神田は片膝を抱えて、ぼんやりと蓮の花を眺めていた。
先程のクロスの言葉が胸に残る。


何故なのだろうか?

何処もかしこも正反対で、誰から見ても仲が悪いはずだった。

勝者となるため死者を増やす自分と、
死者を減らすため敗者となる彼。

何故自分"だけ"なのだろうか?
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