終焉の鎮魂歌<レクイエム>
□第四楽章
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「おかしい…」
僅かに上がった息を整えながら、アレンは小さく呟いた。
「(AKUMAが殆ど攻めてこない…それに、何故レベル3以上が一体もいない…?レベル1や2も大した数じゃないし…)」
AKUMAが大量にいるはずじゃなかったのか?
そんな疑問が脳裏をよぎる。
だが、深く考える間もなく、タイムリミットが近づいてきた。
「やばっ…そろそろ行かなきゃ…」
町に背を向け、アレンは森の中へと歩みを進めた。
肩越しに見える光景に胸を痛めながらも、師のいう場所へ急いだ。