終焉の鎮魂歌<レクイエム>

□第八楽章
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一人の少年のことで必死だった教団に亀裂が走った。
奇怪現象の調査に向かっていた探索部隊の人間が五人行方が掴めなくなったのだ。
だが、調査に行っていた町の近くの森に、探索部隊の物である団服のみが落ちているのが発見され、AKUMAに殺されたのではないか、という結果に落ち着いた。
だが、それだけでは無かったのだ。
奇怪現象があったというその町にイノセンスの反応はなく、それどころか、AKUMAの痕跡一つ残っていなかった。

「ノアの可能性がある。しかも、今まで現れたノアじゃない可能性の方が高いんだ」

そんなコムイの言葉に、話を聞いていた神田がピクリと反応を示す。
だが、話を食い入るように聞いていた彼らに分かるはずもなく、そのまま話は進んでいった。
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