短編小説 U

□喪失少女
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「きゃはははははっ。」


卑猥な水音とぶつかり合う肌の音。
不愉快な程に響き渡る愉快な気違いの笑い声。

気持ち良くなんてない。
馬鹿げたその行為を見下して笑っているだけ。


「…もう…っ。」

「まだよ。」


切なげな、いや、もうそれは切望する様な瞳を捉え、自分でもぞっとする程に冷めた声色で言い放った。
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