短編小説 U

□Howl of an underdog?
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「この間の男がさあ、金は持ってんだけど顔が全然駄目でー。」

「マジで?有り得なくね?」

「なのに、この後どう?とか誘ってくんだよ。」

「気持ち悪ー!何様?」


内巻きにしたがさがさの傷んだ髪を揺らして、彼女達はけたけたと笑う。
それは、笑うというよりも嘲笑うという表現の方が正しい。

頬杖をつき、右から左へと会話を垂れ流しながら、密かに溜め息を零した。
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