短編小説 U

□24時間後の終末
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別に、自分の人生に不平や不満があった訳では無いけれど。
多少あったにしろ、こんな時に上司や同僚の愚痴を並べるつもりなど毛頭無い。
それこそ、くだらなくてどうでもいいことだ。


「…本当に終わるのか、世界は。」


そんなことは感じさせない程の澄み切った青い空へ、返って来ることの無い疑問を投げ掛ける。
窓辺にだらんと両腕を引っ掛けて。
ひたすらとも言える程、残された煙草を吸い続けて。
青い空をぼんやりと眺めて。


「…終わらないでよ。」


一言だけ言えた本音に涙を添えて。


24時間後、世界は終わりを告げた。




end。
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