短編小説 U
□この感情は何に似て
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この沈黙は、静寂。
心地良いわたしと彼の、今まで築き上げてきた絶対的な埋まらない距離感。
埋まらなかったのは何故だろうか。
埋めていかなかったのは何故だろうか。
そうしてわたしは、様々な何かを犠牲に、偽りの幸福を手に入れるのだ。
「…最後に一つだけ、お前に言ってもいい?」
「…いいこと?」
初めて視線が交わる。
伝えたいと心底願ったこと。
伝えて欲しいと心底願ったこと。
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