第七章・第八章・第九章
□第八章・動揺する噂
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時間には不思議な力がある
皆、半年もすればいつの間にかテリィの話題が出ても笑って話せるようになっていた
忘れたんじゃなく
ちゃんと思い出の中で生きてる
そして処刑が嘘だとわかった日から
いつか会えるんだとの思いに変わった
生きている…
それだけで十分だ
皆、自分に言い聞かせていた
時折テリィの残していった写真と銃を出して、暫く見つめた後、大事にしまいながらルフィは思う
(必ず助けるっ!)
ミホークと居るのか、ドフラミンゴと居るのか全くわからなかったが
ドフラミンゴが訪ねてきたあの日以来ぱったりとテリィの呼びかける声はなくなった
生きているならいいんだ、テリィ…
生きてるよな?
テリィが船から居なくなって一年…
ルフィたちにはいろんな事があった
でもそれは海賊王になる為の通過点
ルフィにとって海賊王になることが自分の目標でありテリィとの約束
どこかで生きている
待っててくれ
生きて待っててくれ
いつかまた一緒に旅をしよう
そんな思いだった