第七章・第八章・第九章

□第七章・静と動
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ミホークはピタッと動きを止め、唇を外しテリィを見つめた

「奴は何しに来た?」

テリィは何をどう話せばいいのか混乱し動揺した

その想いは体を通じてミホークへ伝わり、豹変した

両手でテリィの髪を掴み、枕に頭を打ち付けながら叫んだ

「なぜだ!
なぜおまえは俺だけを愛せないっ」

テリィは気が遠のく程の頭の揺れに恐怖を感じながらも、どこかで快感していた
そして必死に叫んだ

「愛してるよ…

ミホークだけだ…

何もしてない…

何もしてない…」

「嘘をつくな!」

「嘘じゃない

どうして…

どうしてみんな…

僕を欲しがるの…

どうして…

何もしてない…

嘘じゃない…」



半分泣きながら訴えるテリィにミホークは我に返り、テリィを優しく抱きしめた


テリィは
ミホークの嫉妬を煽るような行動はしていないのに…なぜ?と思ったが
ミホークはもう独占欲の塊となっており、テリィに近づく総てが嫉妬の対象となっていた



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