Novel

□食物連鎖
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彼は少年を追いかけ、少年は少女を追いかける。




食物連鎖




「ねぇスニ、君を食べてもいい?」
ナッティはグラグラした目を輝かせ、手にはシロップとフォークを持っている。
「やだよぉ。僕はこれからこの蟻さんを食べるのだから。」
スニッフルズは小さな手にもっともっと小さな蟻のアンをつかんでいる。
「私もいやよ。このアリクイをボロボロに倒してあのリスを切ってキャンディーをいただきますもの。」
アンは自分の小さな小さな体よりも大きいハサミを手にかざす。

またやっている。
僕らはただ仲良くしたいだけなのに
食欲と言う本能が邪魔をして最後には

死んでしまう。

また次のあさ生き返ってもまた同じ事を繰り返す。




「美味しくて可愛い、スニ。こんなにも僕は君が好きだよ。」
「アンも素敵だよ。こんなに美味しい蟻は君だけさ!」
「スニフもこんなに血塗られて綺麗!ナッティのキャンディーも甘い鉄のあじがくせになるわ…」



本当に 仲良く したい ?
本当に 食欲に任されているだけ ?


その答えがわからなくても延々と続く…




食物連鎖 。
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